夫の病気と子育て、想定外の生活変化

そんな中、昨年夫が病に倒れてしまいました。
今も定期的な通院を続けており、運転も控えています。
そのため現在は、私が夫の職場と子どもたちの送迎を担当しています。

夫の職場、小学校、保育園と場所が離れているため、朝も夕方も時間との戦いです。

送迎があるため定時で仕事を終えたいのですが、現実はそう簡単ではありません。

患者さんの対応が長引いたり、カンファレンスや委員会の準備が入ったりして、気づけば退勤時間を過ぎることもあります。

「どうして私はこんなに時間に追われるんだろう…」

そう思う日もあり、仕事と家庭の両立に悩み続けていました。

定時退勤への壁、カンファレンスや委員会が負担に

透析室では患者さんとの関わりが長く、患者さん・ご家族や他職種とのカンファレンスの時間も多くあります。

しかし私は送迎の時間が決まっているため、残業やイレギュラー対応が難しい状況です。

当初は「周りに迷惑をかけたくない」「自分だけ早く帰るのは申し訳ない」と感じていました。

そのため必要以上に頑張ってしまい、疲れがたまる一方…

特に委員会やカンファレンスへの参加が重なった日は、帰宅後も家事・育児でヘトヘト。

「このままでは仕事を続けられない」と感じ、思い切って上司に相談することにしました。

上司や同僚へ状況を共有、助け合える環境づくりへ

上司には、夫の病気のことや家庭の状況を正直に話しました。

「今はどうしても定時で帰りたい」「カンファレンスや委員会の参加を減らしてもらえないか」とお願いしたところ理解を示してくださり、参加の免除や時間調整をしてもらえるようになりました。

また、同じチームのスタッフにも状況を少しずつ話すことで、助けてもらえる機会が増えました。

例えば残業しそうな時には「〇〇さん、もう帰る時間じゃない?ここは引き継ぐよ」と声をかけてくれる先輩もいます。

チーム全体で協力的な雰囲気に変わり、「一人で抱え込まなくていい」と実感するようになりました。

仕事の効率化と時間管理の工夫

自分なりにも、少しずつスムーズに仕事を終えられるよう工夫をしています。

  • 朝のうちにその日のスケジュールを確認し、優先順位を決める
  • 依頼事項や引き継ぎ内容を簡潔にまとめておく
  • 委員会やカンファレンスがある場合は、事前に議題や確認事項をまとめて短時間で進行できるように準備する

これらの小さな工夫が積み重なり、少しずつ「時間に追われない働き方」に近づいてきました。

同じように悩む方へ伝えたいこと

家庭や健康の事情を抱えながら働く人は少なくありません。

看護師という職業はチームで成り立つ仕事だからこそ、一人の負担を減らすためには、周囲との情報共有や協力が欠かせません。

「家庭の事情は職場に言いづらい」と思うかもしれませんが、勇気を出して伝えることで、意外と理解してもらえることもあります。

他のスタッフも子育てや介護など、何かしらの事情を抱えている場合が多く、「お互い様」の気持ちで助け合える職場づくりが大切です。

またどうしても外せない会議や委員会がある場合は、事前準備をしっかりして時間内に終わらせる工夫をすることで、対応できるようになります。

無理しない選択も大切。時には環境を変える勇気を

それでも、どうしても職場の対応が変わらず、精神的にも体力的にも限界を感じる時は、転職を考えてもいいと思います。

「長く続けることが良い」と思われがちですが、その時のライフスタイルに合わせて職場を変えるのも立派な選択です。

自分が安心して働ける環境、自分らしく笑顔でいられる職場を選ぶことが、結果的に仕事の質や家庭の幸せにもつながります。

「自分が心地よく、疲れすぎない職場を選ぶ」

それが、これからの働き方にはとっても大切だと感じています。

まとめ:無理をせず、助けを求める勇気を

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です